2021年度 S-CBT対応 英検の実施形式・日程・申込方法【英検受験の基礎知識】

英検&英検S-CBTの 実施形式・日程・申込方法 英検対策
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1.はじめに

 ごきげんよう!椎名まつり(@417matsuri)です。今回の記事は2021年度の英検日程と申込み方法の一覧をまとめて紹介していきます。また、2021年度は従来型「英検」と「英検S-CBT」などの各方式について、いくつかの重要な変更点があります。この記事ではそれらについても簡潔にまとめておきます。

 近年の英検は、ペーパーテストの一次試験と面接の二次試験を組み合わせた従来型「英検」と呼ばれる方式のほかに、コンピューターで4技能の能力を測る「英検CBT」や「英検S-CBT」といった複数の方式が登場し、非常に分かりにくくなっています。これらの方式にの違いについても後半で説明を行っています。

 「英検S-CBT」2022年度の英検については別の記事で詳細に解説を行っているので、こちらもぜひ合わせてご覧になってください。

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2.2021年度 英検の日程と申込方法について

 2021年度の英検の日程と申込方法についてですが、こちらも従来型「英検」と「英検S-CBT」で異なっているため、それぞれについて説明をしていきます。今年度は従来型「英検」について日程の変更がありました。特に学校などの準会場で受験をする場合は注意をしておきましょう。

1.従来型「英検」の日程と申込方法について(今年度は終了済)

 簡単にまとめておくと、2021年度は従来型「英検」と「英検S-CBT」という2つの受験方式があり、年に3回設定されている検定期間ごとに従来型「英検」を1回、「英検S-CBT」を2回の合計3回まで受験することができるようになっています。1年間では3回の検定期間があるので、最大で9回まで英検受験のチャンスがあるということですね。

追記

今年度の従来型「英検」の申込みはすべて終了しました。今年度に英検を受験したい場合は、次のセクションで紹介する「英検S-CBT」を受検しましょう!

 従来型「英検」については年3回の受験日程しかないため、あまり悩むことはないのですが、今年度から「準会場一次試験における選択可能日程が急増した」点と「二次試験にC日程が追加され、受験日程が変更になった」という2つの変更点があるため、例年と同様に受験をすると失敗する可能性があるため、注意しましょう。

 「準会場一次試験における選択可能日程が急増した」点については、その名の通りで、従来は本会場試験のある週の金土日の3日が選択肢でしたが、それに加えて4日が追加され、全7日間が選択肢となりました。これについては必ず準会場受験を実施する学校・塾などの団体に日程を確認しましょう。

 「二次試験のC日程」については21歳以上の英検1級・(一部の受験地のみ)準1級の個人受験者のみが対象となる新しい日程です。英検1級の受験者及び、札幌・仙台・横浜・千代田・新宿・世田谷・新潟・名古屋・京都・梅田・天王寺・広島・福岡・沖縄本島南部を二次試験の希望受験地にした英検準1級の受験者の皆さんは日程が昨年までのB日程からC日程に変更になるため、注意しましょう。

 申込方法については、個人申込の場合は特約書店を通じた申込、コンビニ申し込みのほか、英検ウェブサイトからの申込みが可能です。申込期間になると英検ホームページより申込が可能です。団体申込の場合はいくつか申し込み方法がありますので、所属する団体に確認を取りましょう。

 以下は簡単な従来型「英検」の申込期間、試験日程の一覧になります。詳細については下部の英検公式サイトの「受験案内」ページを参照してください。

第1回英検申し込み期間一次試験二次試験(ABCは日程)
本会場3/25(木)~5/6(木)
書店は4/9(金)まで
5/30A6/27(日) B7/4(日)
C7/11(日)
準会場受験団体の指示に従うこと5/21,22,23,28,29,30
6/12(4・5級のみ)
A6/27(日) B7/4(日)
第1回従来型「英検」の日程(終了済)
第2回英検申し込み期間一次試験二次試験(ABCは日程)
本会場8/1(日)~9/3(金)
書店は8/20(金)まで
10/10A11/7(日) B11/14(日)
C11/23(火・祝)
準会場受験団体の指示に従うこと10/1,2,3,8,9,10
10/23(4・5級のみ)
A11/7(日) B11/14(日)
第2回従来型「英検」の日程(終了済)
第3回英検申し込み期間一次試験二次試験(ABCは日程)
本会場11/1(月)~12/10(金)
書店は12/3まで
1/23A2/20(日) B2/7(日)
C3/6(日)
準会場受験団体の指示に従うこと1/14,15,16,21,22,23
2/5(4・5級のみ)
A2/20(日) B2/7(日)
第3回従来型「英検」の日程(終了済)

2.「英検S-CBT」の日程と申込方法について

 「英検S-CBT」については受験月ごとに申し込み期間が設定されており、例えば2021年9月の受験分は7/12に申し込み開始、10月の受験分は8/10に申し込み開始といった形になっています。また、おおよそ2ヶ月先の「英検S-CBT」までしか日程と申込期間が公開されないため、「英検S-CBT」の受験を考えている場合は定期的に以下のページをチェックするようにしましょう。日程については記載すると膨大なデータ量になるため、このリンクから確認をしてください。

 また、申込に関係する重要なポイントとして、「英検S-CBT」は予定している席数が埋まった段階で申し込みが締め切られてしまいます。従来型「英検」には定員がありませんが、「英検S-CBT」は定員があるという点にはぜひ注意をしましょう。日程やテストセンターによっては申込が開始してすぐに満席になってしまう場合もあります。確実に受験をしたい場合は申込開始直後に申込を行うことをオススメします。

 受験申込は以下のページからオンラインで行う形になっていますが、「英検S-CBT」に限り、申込の際に規格に沿った「顔写真のデータ」が必要になります。ページ下部にある注意事項をよく読み、写真を撮影してから申し込み手続きを行いましょう。

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3.2021年度 英検の実施形式・変更点について

 2021年度からの英検は昨年に比べシンプルとなり、基本的には従来型「英検」「英検S-CBT」の2つの方式がメインの方式となります。2020年度まで存在した英検CBT」は「英検S-CBT」に吸収される形で消滅します(詳細は後述)。

 また、2020年度より開始された「英検S-Interview」については視聴覚・肢体不自由・吃音などの原因により配慮が必要な受験者のみが対象となる例外的方式です。従来型「英検」や「英検S-CBT」の受験が可能な皆さんはこちらについては気にする必要はありません。

1.従来型「英検」の実施方法について

 まず、従来型「英検」についてですが、これは一次試験はペーパーテストでリーディング・リスニング・ライティングの3つの技能の能力を測り、一次試験に合格した受験生が二次試験の面接でスピーキング能力を測定するという方式になります。後述する「英検S-CBT」との区別のため、最近は従来型「英検」という呼び方をすることも増えてきているため、この記事でも使用しています。

 従来型「英検」については年に3回の受験回が設定されており、受験者は本会場(全国の公開会場)または準会場(学校・塾などが個別に設置する会場)のどちらかを選択して受験する形になっています。第1回から第3回までの同一回において、本会場と準会場で重複して受験することはできません。

例:第1回を本会場、第2回を準会場で受験→OK

  第1回を本会場と準会場で別日に受験→アウト!両方の受験が無効になります!

2.「英検S-CBT」の実施方法について

 では、もう1つの英検である「英検S-CBT」について説明していきます。こちらは受験したことのある方も少ないかもしれませんが、従来型「英検」の欠点を払拭した便利な検定試験となっています。

 まず1つ目の大きな特徴は、1日間でリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングという英語4技能の試験をまとめて行う形式になっている点です。そのため、従来型「英検」のような一次試験・二次試験の区別はありません

 また、紙の冊子とマークシートを用いた従来型「英検」とは異なり、基本的にコンピューターを利用して問題に解答できる点も非常に便利な点です。なお、今年度から「英検CBT」と統合され、試験の解答形式が変更されます。

 2021年度からの「英検S-CBT」ではリーディング・リスニングは画面を見てマウス操作で解答、ライティングは手書きとキーボードでの解答を選択可能、スピーキングが吹き込みによる解答となります。その他の具体的な変更点は下の図を参照してください。

2021年度英検S-CBTの変更点

 さらに、日程の部分で詳細に見ていきますが、基本的に年3回の受験日しかなかった従来型「英検」とは異なり、「英検S-CBT」は毎週土曜・日曜を中心に、平日の夕方にも受験が可能です。受験の回数については、第1回から第3回までの受験回ごとに2回まで(追記:第2回のみ5回まで)となっています。受験回については4月から7月が第1回8月から11月が第2回12月から3月が第3回と区分されています。具体的な受験のパターンについては以下の例をご覧ください。

例:6月に1回、7月に1回、8月に1回受験

   →第1回に2回、第2回に1回となっておりセーフ

  5月に1回、6月に1回、7月に1回受験

   →第1回の期間中に3回になるためアウト

  5月に2回受験

   →同じ期間中でも、2回までなら連続受験しても問題なし!

 ただし、「英検S-CBT」に欠点があるとすれば、この試験は英検3級から準1級までの各級のみの実施となっている点でしょう。スピーキングテストのない4級・5級及び、最高峰である英検1級については従来型「英検」のみの実施となっているため、その点には注意をしてください。

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4.おわりに

 今回の記事では、2021年度の英検の受験形式・日程・申込方法についてまとめてみました。従来型「英検」だけでなく「英検S-CBT」を選択肢に入れると、受験のチャンスが圧倒的に増加します。また、「英検S-CBT」は従来型「英検」にない多数のメリットがあるので、ぜひ受験を検討してみてください!

 また、英検そのものへの対策記事についても色々と書いておりますので、以下のリンクや関連記事欄から受験生の皆さんに適したものを合わせてご覧になって下さい。特に、受験に英検をどうやって使うの?という疑問については以下の記事で一般受験における利用方法を簡単に説明しています。合わせてお読みください。

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