英検2級ライティングで高得点を取る方法【英検直前対策】

英検2級ライティングで高得点を取る方法 英検対策
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1.はじめに

 ごきげんよう!椎名まつり(@417matsuri)です。今回の記事では英検2級の具体的な対策をおこなっていきます。特に、この記事では英検2級ライティングの特徴と対策法について書いていきたいと思います。別の記事で英検ライティング問題全体の出題形式や採点基準については紹介済みです。こちらも合わせてチェックしてみてください。

 また、英検準2級のライティング対策記事も以前に投稿済みです。英検2級とのダブル受験をする方はもちろん、準2級の問題の解答の作り方は2級の問題で高得点を取る上でも基礎になるため、こちらも合わせて読んでみると発見があるかと思います。

 英検一次試験で問われる3つの技能(リーディング・リスニング・ライティング)のうち、ライティングが一番得点を短期間で伸ばすことができるため、英検まで日程の余裕がないけど何とかして得点力を高めたいという方にもピッタリの記事になっています。また、英検2級のライティングを書いてみたは良いけど自己採点の方法が分からないという方にもオススメの記事になります。

 この記事を読んで英検2級ライティングで得点の取れる形をマスターしましょう!

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2.英検2級ライティング問題の特徴

 まずは英検2級ライティング問題で高得点を取るために重要なポイントである、問題の特徴を掴んでいきましょう。

 英検準2級ライティング際にも特徴として取り上げたことですが、英検2級のライティング問題も毎回必ず同じパターンで出題されるということが重要な特徴になります。まずは下の画像を見てください。

英検2級ライティング問題の特徴について

 この文章は英検2級ライティングの問題に必ず書かれている注意書きになっており、まずはこれらの条件に合致するように文章を書く必要があります。この注意書きの内容をまとめると以下のポイントにまとめることが出来ます。

与えられたTOPICをよく読み、それに対する意見と理由を2つ書き、全体の分量は80~100語にしましょう!また、POINTSは理由を書くために使いましょう

 では、与えられるTOPICとPOINTSというものは、どのようなものになるのでしょうか。英検2級のライティング問題としては、以下の2つのパターンの問題が想定されます。

例1:テーマに対する賛否を単純に問うもの

TOPIC:Some people say that everyone should study abroad while they are a student. Do you agree with this idea?

POINTS:Language / Cost / Culture

例2:テーマに対して、将来の見通しを問うもの

TOPIC:Today, some people prefer to order food delivery than they did in the past. Do you think more people people will use food delivery service in the future?

POINTS:Convenience / Cost / Experience

 過去4年の本試験の問題はすべて、この2つのパターンのどちらかに当てはまり、与えられるトピックは必ず疑問文の形で終わります。そのため、まずはこの疑問文に対して答えることで、主張を明確にすることから始めましょう。

書き出しは、TOPICで与えられた疑問文に対してI thinkを用いて肯定するか、I do not thinkを用いて否定することで明確な主張を行いましょう!

 例1のようなパターンが要注意で、I agree with this idea.から書き始める解答が多く見られるのですが、解答を書く際はTOPICにある単語や文を参照させる語句(この場合はthis idea)を用いてはいけません。必ず、賛成意見であればI think(agreeも可) that everyone should study abroad while they are a student.と指示代名詞を用いずに書きましょう。

 例2のパターンは最後の文をそのまま用いて、賛成ならI think more people will use food delivery service in the future.と、反対ならI do not think more people will use food delivery service in the future.と書けば問題ありません。

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2.英検2級ライティング問題の対策方法

 ここまで、英検2級ライティング問題の特徴的なパターンを理解できたと思いますので、ここからは合格点を取るためのライティング問題の対策法について学んでいきましょう。ここからの対策についてはどちらの問題のパターンであっても共通になるため、今回は最近出題が増えている例2のパターンを取り上げて考えていきましょう。

 TOPIC・POINTSと模範解答を見ながら、高得点のポイントを説明していきます。

TOPIC:Today, some people prefer to order food delivery than they did in the past. Do you think more people people will use food delivery service in the future?

POINTS:Convenience / Cost / Experience

模範解答

I do not think more people will use food delivery service in the future. First, ordering food delivery costs much more than eating in the restaurants. This is because people have to pay more for the delivery person and the container. Second, food delivery doesn’t offer the special experience that you get in a restaurant. I think the environment and atmosphere of the restaurant make the meal better. For these two reasons, I do not believe that more people will prefer to order food delivery in the future.

 既に説明した通り、書き出しはI do not thinkから始まる主張の文から始まっています。多くの塾や学校では、主張の後にI have two reasons.と書くように指導をされていると思いますが、この文は実際の英検の模範解答では滅多にみられません書いても減点にはなりませんが、可能であれば理由の部分を多く書き、より内容のしっかりしたライティング答案を作るようにしましょう。

英検2級のライティングではI have two reasons.のような文は不要です!

それより理由の部分をしっかりと書くようにしましょう!

 主張の後は、最初のポイントで確認したように、この後は理由を2つ書くわけですが、英検準2級と同様にFirst・Secondという順序を表す単語を用いて、理由が2つあることを明確にした上で理由を展開しましょう。

First・Secondといった順序を表す言葉を用いて理由が2つあることを明確にし、理由の後ろには、それぞれ1~2文ずつ補足説明(具体例・より詳しい理由など)を付け加えましょう!

 英検準2級と英検2級のライティング問題の最大の違いはPOINTSの存在の有無で、英検2級の問題には理由を書くためのヒントであるPOINTSが3つ挙げられています。これを使いこなすことが英検2級ライティングで得点を取る最大のポイントになるので、以下で詳しく説明をします。

 まず、POINTSは3つありますが、「賛成意見でしか使えないPOINT」「反対意見でしか使えないPOINT」「賛成・反対の両方の意見で使えるPOINT」に分類することができます。答案を書き始める前にPOINTSを見て、それぞれのPOINTがどのタイプのものであるのかを切り分けてから答案を書くことが重要です。

 今回の例ではConvenienceは「デリバリーサービスを使うことで便利になる」という理由付けで使うため、賛成意見でしか使えないPOINTCostは「余計なお金がかかる」という反対意見でしか使えないPOINTExperienceは「自宅にいながら特別な体験をできる」という賛成意見、あるいは「レストランで食べることが特別な経験である」という反対意見の両方の意見で使えるPOINTです。

 英検のライティング答案を書く際は、解答を考える時間を短縮するために、基本的にはPOINTSを利用して理由付けをするようにしましょう。与えられたテーマに対するあなたの意見を問われてはいますが、本当に自分の言いたいことは英語にならなかったり、テーマについて意見がなくて困ってしまう受験生が多いので、POINTSを使って、なるべく書きやすく、分かりやすい理由を考えることが合格へのポイントになります。

 そして、POINTSを使って理由を書く際には、多くの場合は賛成であっても反対であっても3つのPOINTSから2つを使って答えを書くことができるので、書きやすい方を選ぶようにしましょう。しかし、まれに2つが賛成意見でしか使えないPOINT、1つだけが反対意見でしか使えないPOINTになっており、反対意見を書こうとするとPOINTSに書かれていない理由を考える必要があるパターンがあります。この場合は反対意見の理由を考えるのに時間がかかってしまうので、必ず賛成意見(2つのPOINTSを使って書ける方)で書くようにしましょう。

答案を書く前に、3つのPOINTSを賛成反対のどちらで使えるかを考え2つのPOINTSを使って簡単に理由を書ける方の意見で書きましょう!

 そして最後に、英検準2級との違いとして、文章の最後に簡単な結論を書く必要があります。そのため、模範解答のように「再主張」をしましょう。その際は、In conclusion,For these two reasons,といった結論を導く語句を使って、最初の主張文と同じ内容を語句の言い換えをしながら書きましょう。

 語句の言い換えですが、英検2級では模範解答のようにI do not thinkをI do not believeと簡単な単語を変える程度で構いません。他の例を挙げると、moreをa lot ofに書き換えるなどで十分ですね。

文章の最後にIn conclusion,For these two reasons,から始まる結論を書きましょう!結論は最初の文をベースに、簡単な語句の言い換えを行いましょう!

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4.まとめ

 最後に、ここまで挙げた5つのポイントを振り返りつつ、再度TOPIC、POINTS、模範解答を見てみましょう。今度はポイントに対応している部分に印を付けてみました。

TOPIC:Today, some people prefer to order food delivery than they did in the past. Do you think more people people will use food delivery service in the future?

POINTSConvenience / Cost / Experience

模範解答

I do not think more people will use food delivery service in the future. First, ordering food delivery costs much more than eating in the restaurants. This is because people have to pay more for the delivery person and the container. Second, food delivery doesn’t offer the special experience that you get in a restaurant. I think the environment and atmosphere of the restaurant make the meal better. For these two reasons, I do not believe that more people will prefer to order food delivery in the future.(88語)

 それでは、5つのポイントを再掲しつつ、模範解答ではどのように使われているのかを見ていきましょう。

与えられたTOPICをよく読み、それに対する意見と理由を2つ書き、全体の分量は80~100語にしましょう!また、POINTSは理由を書くために使いましょう

→TOPICに対しての意見と理由2つが書けており、全体の語数も88語と規定を満たしています。

答案を書く前に、3つのPOINTSを賛成反対のどちらで使えるかを考え2つのPOINTSを使って簡単に理由を書ける方の意見で書きましょう!

→今回は賛成・反対ともに2つのPOINTSを使うことができるため、私が書きやすいと思った反対意見で書いています。

書き出しは、TOPICで与えられた疑問文に対してI thinkを用いて肯定するか、I do not thinkを用いて否定することで明確な主張を行いましょう!

→最初の太字と青マーカーの部分がポイント通りに書かれています。

First・Secondといった順序を表す言葉を用いて理由が2つあることを明確にし、理由の後ろには、それぞれ1~2文ずつ補足説明(具体例・より詳しい理由など)を付け加えましょう!

→それぞれの理由の始まりの部分でFirst・Secondが用いられており、赤マーカーの部分が補足説明になっています。

文章の最後にIn conclusion,For these two reasons,から始まる結論を書きましょう!結論は最初の文をベースに、簡単な語句の言い換えを行いましょう!

→For these two reasons,から結論が書かれており、緑の文字の部分が再主張のために言い換えられています。

 このように、英検2級のライティング問題では以上の5つのポイントを抑えることで高得点を狙うことが簡単になります。特に、POINTSを上手く活用することにより、発想力に関係なく、合格レベルの答案を作ることが可能になるので是非POINTSの使い方を習得しましょう!

 直前で時間がないと焦っている方はぜひ、このポイントに注意をしながらライティングをしてみましょう。また、自己採点の際にも上のポイントを満たすことができているかどうかを意識してみると、自分の作文能力を客観的に評価することができるようになりますので、活用してみてください。

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5.おわりに

 この記事を通して、英検2級ライティングで高得点を取るための方法を理解してもらえたでしょうか。少しでも皆さんに書いた内容が伝われば嬉しいです。また、これからも英検対策に主眼を置いた記事を書いていくので、是非参考にしていってください!

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