英検2級スピーキングで合格点を取る方法【コツをつかめば簡単】

英検2級 スピーキング 必勝攻略法 英検対策
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1.はじめに

 ごきげんよう!椎名まつり(@417matsuri)です。今回の記事は英検2級の二次試験スピーキングテストの対策をしていきます。別の記事で英検スピーキングテストの概要、特に気になる「アティテュード」の採点基準と対策法について紹介しています。こちらの記事と合わせて対策を行いましょう。

 上記の記事でも書きましたが、英検のスピーキング試験はしっかり対策を取れば合格点を取ることは難しくありません。その理由としては、一次試験に比べて合格基準となるCSEスコアが低いため、目標点もあまり高くないことが挙げられます。一次試験は3技能で1520点(各技能平均516点)二次試験はスピーキングのみの1技能で460点となっており、一次試験を合格した生徒の皆さんはかなり余裕をもって合格点を取ることができます。

 もちろんスピーキングの技術も多少は必要ではありますが、以下に紹介する対策法を身に着けているかによって取れるスコアは全くといっていいほど異なります。この記事を読み、英検2級二次試験の合格を目指しましょう!

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2.英検2級スピーキングテストの流れ・問題形式

 すでに別の記事でも解説しているところではありますが、まずは英検2級スピーキングテストの流れと問題形式を理解しましょう。他の技能でも当然ですが、スピーキングテストでどのような問題が出るのかを知っておくことは非常に重要です。

 また、二次試験のスピーキングテストでは試験の流れに慣れておらず、英語で行われる指示などを理解できないで間違った対応をしてしまう受験生を多く見てきました。示を理解せずに発言や行動をしてしまうと、アティテュードの得点を大きく失う原因となります。そのため、まずはどのような流れでテストが行われるかをしっかり理解しましょう!

 面接試験の流れと問題ごとの配点は以下のとおりです。また、関連記事の英検公式サイトではアニメーションで具体的な試験の流れを見ることが出来ます。初めての受験の場合は予め見ておくことをオススメします。

  1. 係員の指示に従い入室
  2. 面接委員に「面接カード」を渡す
  3. 面接委員の指示に従い着席
  4. 氏名・級の確認と簡単な挨拶・質疑応答
  5. 面接委員から「問題カード」を受け取る
  6. パッセージを20秒で黙読
  7. パッセージの音読(5点)
  8. パッセージについての質問(Question 1・5点)
  9. 3コマのイラストを20秒で黙読し、その内容を説明する問題(Question 2・10点)
  10. 「問題カード」を裏返し、受験者の意見を問う質問に答える(Question 3/4・各5点)
  11. 「問題カード」を面接委員に返して退室

 問題形式と配点についてですが、英検2級のスピーキングの得点は上の問題の合計30点にアティテュードの3点を加えた33点満点をCSEスコアに変換しており、素点でいうところの20点が合格ラインとなります。次の項では具体的な対策法を紹介していきますが、この記事の内容を完璧に理解すれば、確実に合格点の20点を超えることは可能です。ぜひ繰り返し読み、予想問題などで練習をしてみてください!

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3.英検2級スピーキングテストの対策法

 では、今回の説明のために作った予想問題などを使いながら、それぞれの問題の攻略方法を説明していきます。特に重要なのは序盤の「パッセージの音読」「パッセージについての質問」「イラストの説明」の3つの形式で、形式への慣れで高得点が取りやすいものになっています。また、配点も合計で20点あるため、場合によってはこれらの部分の得点のみで合格点を取ることも可能です。

1.パッセージの音読

 まずは最初の「パッセージの音読」と「パッセージについての質問」の部分ですが、英検2級のスピーキングテストの形式に合わせたパッセージの予想問題を作りましたので、この問題を例にして対策方法、解答のコツを説明していきます。

Video Conference System

Due to the pandemic in 2020, people began to accept new ways of living. It means they became spending more time at home to avoid the risk of infection. For example, we came to use video conference systems to meet with friends instead of actual meeting. Many workers have adopted this system into their work, and by doing so, workers can reduce contact with others.

 本番の試験ではこのパッセージの音読から始まるのですが、音読の前に20秒の黙読時間が与えられます。Please read the passage silently for 20 seconds.といった指示がありますので、間違えていきなり音読をしないようにしましょう。繰り返しますが、指示を無視してしまうとアティテュードの部分の得点に影響が出るので、必ず流れは間違えないように!

 さて、音読のポイントを以下にまとめます。

・タイトルから読むこと!

 →そういう指示は一切ありませんが、タイトルから読まないと減点されます

・意味上の切れ目を重視する!

 →音読ではフレーズを意識して読むことが大切です

・発音の分からない単語で詰まらない!

 →個々の単語の発音も大切ですが、詰まってしまうと流暢さが失われてしまいます

 タイトルから読むことは知っていれば問題ないと思いますので、残りの2つのポイントについて解説をしていきます。まず、意味上の切れ目の重視ですが、例えば上の文だと出だしのdue toは2語からなる熟語です。こうした熟語は当然ひと息に発音されなくてはなりません。また、1文目の最後にnew ways of livingという表現が見られますが、ここもnew waysは「新しい方法」と2語がフレーズを作っています。さらに言えば、new ways of livingの4語で「新しい生活スタイル」という長いフレーズを作っており、ここまでをひと息に読むことが出来ればさらに良いでしょう。

 もう1つの発音の分からない単語で詰まらないことについてですが、受験生の中には読み方の分からない単語の部分で長時間止まってしまうことがあります。読みが途中で止まってしまうと流暢さがなくなってしまい、単語の発音が分かっていない以上の損をしてしまいます。読みの分からない単語についてはそれっぽく読んで、流暢さだけでも確保するようにしましょう。

 試験官が目の前で聞いているという状況で、緊張する受験生が多いですが、以上のポイントを意識しつつ音読をするようにしましょう。

2.パッセージについての質問(Question 1)

 次のQuestion 1はパッセージについての質問ですが、必勝法のある問題です。今回の予想問題のパッセージなら質問はこうなります。

Question 1 How can workers reduce contact with others?

 まず、ほとんどの場合でQuestionはHowかWhyで始まる形式になります。そして、必ず与えられたパッセージの一部を含んでいるので、まずはその箇所を探しましょう

Video Conference System

Due to the pandemic in 2020, people began to accept new ways of living. It means they became spending more time at home to avoid the risk of infection. For example, we came to use video conference systems to meet with friends instead of actual meeting. Many workers have adopted these systems into their work, and by doing so, workers can reduce contact with others.

 黄色のマーカーを引いた部分ですね。ここを発見したら、近くにby doing so, in this wayといった「方法・手段」を表す語句を探します。もし、QuestionがWhyで始まっていた場合はso, as a resultなどの「理由」を表す語句を探しましょう。上のパッセージでは太字になっているby doing soがありました。

 では、答えはby doing soなのかというとそうではありません。だって、「そのようにして」では質問の答えになっていませんよね?本文をさかのぼって、どのようにしたのかを考えなくてはいけません。どのようにしたかは必ず直前に書いてあるので、赤いマーカーの部分が理由になります。

 よって、質問されている方法は「仕事にこれらのシステムを採用したから」だということが分かりました。でも、これらのシステムってどんなシステムでしょう……?ということで、今度は「これらのシステム」の内容を前の文から探し出します。すると、これらのシステムはvideo conference systemsだということが分かります。

 以上の考え方により答えは、赤いマーカーの部分にシステムの内容を組み合わせたBy adopting video conference systems into their work.となります。質問がHowで始まっているのでby doingの形を使っています。もちろん、They have adopted video conference systems into their work.でも構いませんが、by doingで答える形もぜひ覚えておきましょう。

 ちょっと難しいなと思った方も多いかもしれませんが、英検2級では必ずこの形式の問題が出題されます。そのため、以下に示す思考の流れをマスターしましょう!

  1. QuestionがHowから始まるか、Whyから始まるかを確認
  2. Questionの一部がパッセージにあるので探す(最後の文のことが多い
  3. Howから始まる疑問文ならby doing soin this wayなどの「方法・手段」を表す語句、Whyから始まる疑問文ならfor this reasonなどの「理由」を表す語句をその直前に見つける
  4. 指示語の示す「方法・手段」「理由」にあたる部分を直前の部分から見つける
  5. その部分にit, this, theyなどの指示語がさらに含まれているので、それを発見する
  6. この指示語の内容を、もう1つ前の部分から発見し、4で見つけた部分と組み合わせて解答にする

 ポイントはとにかく指示語の内容を、直前の部分から明らかにしていくことです。英検2級のスピーキングテストでは1つ目の指示語の内容を明らかにするだけでは不十分で、さらにその中に含まれている2つ目の指示語の内容まで明らかにする必要があります。この形式は慣れれば確実に得点をすることができるので、ぜひ予想問題の演習を通じて高得点を狙いましょう。

3.イラストの説明問題(Question 2)

 次の問題は「問題カード」の下半分になっているイラストの説明問題です。このイラスト問題では3コマのイラストの内容を説明する問題になっています。流石にイラスト問題を作ることが出来なかったので、英検協会の公式サンプル問題を使いながら説明をしていきます。

 この問題では解答のためのポイントがいくつかあるので、まずは以下のポイントを理解しましょう。

・最初に20秒の準備時間が与えられるので、いきなり読み始めない!

 →指示に従わないとアティテュードの点数を損ねる原因となります

・最初の文は「問題カード」に書いてあるため、それを必ず読むこと!

 →流れを理解していないと見落としがちです。Your story should begin with this sentenceの後ろの太字になっている部分から必ず始めましょう。

・イラストの中の英文を活用すること!

 →セリフの場合はThe man saidなどに続けて使えるほか、コマとコマの間の矢印の部分は次のコマに移る際に繋ぎとして使いましょう。

・3つのコマで5つの文を作ること!

 →1つのコマに2人程度の登場人物がいることが多いので、2つの文を作り、それぞれの人物の動きを説明しましょう。

・時制に気をつけて文章を作ること!

 →セリフは過去形人の行動を説明する際は過去進行形を必ず用いるようにしましょう。

 サンプル問題の例ではOne dayから始まる文からスタートして、1コマ目はThe father said,に続けてセリフの文を続ければまず1文作ることができます。次のコマに進む際は矢印の部分にあるTen minutes later,と読んでから夫婦2人の行動を過去進行形で説明します。そして、再度Two hours later at the gift shop,と繋いで最後のコマに進み、夫婦2人の行動を再び過去進行形で説明すれば合計で5文になります。

 この問題は10点の配点ですが、内容面が5点、文法が5点となっており、なるべく多くの文を作りつつ、正しい文法、特に正しい時制で文章を作ることが大切です。この形式についても、慣れれば高得点を狙うことができるため、ぜひ予想問題を用いた練習を繰り返すようにしましょう。

4.受験者の意見を問う質問(Question 3/4)

 残りの2問は受験者の意見を問う質問となっており、質問を聞き取るリスニング能力と、答えを出すスピーキング能力の両方が求められます質問が聞き取れなかった場合は、自然なタイミングで聞き返し、どうしても分からない場合は黙り込むのではなく、最低限の答えを言うか、自分から切り上げて次の問題に進むようにしましょう。分からないときに黙り込んでしまうとアティテュードの得点を大きく落とすことになります。注意しましょう。

 まず、Question 3ではパッセージやイラスト問題と同じトピックについて、Some people say… What do you think about that?という形で意見を求められます。英検のライティング問題と同様に、I agree.やI disagree.から始めて、理由を述べる形式になっています。質問が分からなかった場合はI agree. But I can’t tell you why.のように「理由が上手く言えない」と言ってパスをすることをオススメします。

 そして、Question 4では最近のトレンドについてそれが良い考えかどうか、あるいは将来どうなるのかを尋ねる問題になります。質問がDo you think…という形になるため、まずはYesかNoで答えたあとに理由を続けて述べましょう。こちらについてもよく分からない場合はQuestion 3と同じような形で理由を言わずに答えておくことがオススメです。

 この形式については対策が立てにくく、そもそも質問が聞き取れなかったり、質問が分かったとしても上手く答えられないこともあるかと思います。この質問に答えられなくても合格の可能性は十分あるため、黙り込んでアティテュードの点数を失わないようにしつつ、うまく乗り切って合格を目指しましょう。

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4.おわりに

 この記事を通して、英検2級スピーキングの出題形式と対策方法を理解してもらえたでしょうか。合格点を取るために特に重要なポイントであるパッセージ関係の問題とイラスト問題の対策法についてしっかりと対策を行い、英検2級合格を勝ち取りましょう!

 予想問題についてはこちらの動画付きのものが一番オススメです。動画を見て面接の流れを理解し、この記事で紹介した問題の解法の練習をぜひ実践してみてください!

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