英検準2級スピーキングで合格点を取る方法【コツをつかめば簡単】

英検準2級スピーキング必勝攻略法 英検対策
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1.はじめに

 ごきげんよう!椎名まつり(@417matsuri)です。今回の記事は英検準2級のスピーキングの対策をしていきます。別の記事で英検のスピーキングセクションの概要、特に採点基準が分かりにくい「アティテュード」の採点基準と対策法について紹介しています。こちらの記事と合わせて対策を行うことをオススメします!

 以前の記事でも説明してきましたが、英検のスピーキング試験はしっかり対策を取れば合格点を取ることは難しくありません。その理由としては、一次試験に比べて合格基準となるCSEスコアが低いため、スピーキングの目標点もあまり高くないことが挙げられます。一次試験は3技能で1322点(各技能平均444点)二次試験はスピーキングのみの1技能で406点となっており、一次試験で必要な技能に比べて低い得点でも合格することができます。

 もちろんスピーキングの技術も求められますが、以下に紹介する対策法を身に着けていれば簡単に合格点を取ることができます。とくに、英検準2級レベルでは発音の正しさや流暢さもそこまで求められません。この記事を読み、余裕を持って試験を受けて英検準2級合格を目指しましょう!

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2.英検準2級スピーキングテストの流れ・問題形式

 すでに別の記事で解説しているところではありますが、まずは英検準2級スピーキングテストの流れと問題形式を理解しましょう。

 試験形式を知ることは当然どんなテストでも重要なのですが、特に二次試験のスピーキングテストでは試験の流れを知ることが大切です。これまで、試験形式に慣れておらず、英語で行われる指示などを理解できないで間違った対応をしてしまう受験生を多く見てきました。指示を理解せずに発言や行動をしてしまうと、アティテュードの得点を大きく失う原因となります。そのため、テストがどのように進むのか、どのように対応すればよいのかを覚えておきましょう!

 面接試験の流れと、問題ごとの配点は以下のとおりです。また、関連記事の英検公式サイトではアニメーションで試験の流れを音声付きで見ることが出来ます。初めての受験の際にはあらかじめ見ておくことをオススメします。

  1. 係員の指示に従い入室
  2. 面接委員に「面接カード」を渡す
  3. 面接委員の指示に従い着席
  4. 氏名・級の確認と簡単な挨拶・質疑応答
  5. 面接委員から「問題カード」を受け取る
  6. パッセージを20秒で黙読
  7. パッセージの音読(5点)
  8. パッセージについての質問に答える(Question 1・5点)
  9. イラスト内の人物の行動を説明する問題に答える(Question 2/3・各5点)
  10. 「問題カード」を裏返し、受験者の意見を問う質問に答える(Question 4/5・各5点)
  11. 「問題カード」を面接委員に返して退室

 問題形式と配点についてですが、英検準2級のスピーキングの得点は上の問題の合計30点にアティテュード(受験態度)の3点を加えた33点満点の素点をCSEスコアに変換しており、素点でいうところの20点が合格ラインとなります。次のセクションで具体的な対策法を紹介していきますが、この記事の内容を完璧に理解すれば、確実に合格点の20点を超えることは難しくありません。対策法をしっかりと読み、予想問題などで身につけましょう!

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3.英検2級スピーキングテストの対策法

 では、今回の説明のために作った予想問題などを使って、それぞれの問題形式の攻略方法を説明していきます。特に重要なのは前半部分の「パッセージの音読」「パッセージについての質問」「イラストの説明」の3つの形式で、どれも形式を理解すれば簡単に高得点を取ることができるものです。また、前半部分だけで配点が20点あるので、前半で高得点を取れば、後半の「受験者の意見を問う質問」ではほとんど点数が必要ありません

1.パッセージの音読

 まずは「パッセージの音読」から解説をしていきますが、今回は英検準2級のスピーキングテストの形式に合わせたパッセージの予想問題を作りましたので、この問題を見ながら対策方法、解答のコツを説明していきます。

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 試験はパッセージの音読から始まりますが、まず20秒の黙読時間が与えられる点に注意しましょう。Please read the passage silently for 20 seconds.の指示で黙読を始め、Now, please read it aloud.の指示で音読をしましょう。指示に従わないとアティテュードの部分の得点が下がってしまうので、緊張するところではありますが、落ち着いて対応しましょう。

 音読のポイントは以下のとおりです。

・タイトルから読むこと!

 →そういう指示は一切ありませんが、タイトルから読まないと減点されます

・意味上の切れ目を重視する!

 →音読ではフレーズを意識して読むことが大切です

・発音の分からない単語で詰まらない!

 →個々の単語の発音も大切ですが、詰まってしまうと流暢さが失われてしまいます

 まず、タイトルから読むことは知識として知っておきましょう。次の意味上の切れ目の重視というのは単語と単語をブツブツ切って読むのではなく、意味のかたまりとなるフレーズ単位で文を読む意識を持つことになります。例えば最初の部分ではmore people around the worldという5語が1つのフレーズを作っており、この部分をひと息に読むとフレーズを意識した音読に近づきます。次の文もa variety of things「様々なもの」というのは熟語としてよく用いられるフレーズであり、例えばa varietyとof thingsで切ってしまうのはあまり良い読み方ではありません。

 また、発音のわからない単語、そもそも知らない単語が出てくることもあるでしょうが、あまりそこで悩みすぎないようにしましょう。今回の例題ではvariety, furniture, convenientあたりがやや難しい語彙ですが、発音が分からないからといって黙ってしまってはいけません。音読の流暢さ(スラスラと読めているか)が失われてしまう上に、アティテュードの点数も悪くなる可能性があります。試験の途中で急に黙り込んでしまったら流石に態度が良くない、ということになるのでしょう。なので、発音分からない単語がある場合でもローマ字読みや雰囲気で構わないので、うまくごまかすようにしましょう。

2.パッセージについての質問(Question 1)

 次のQuestion 1はパッセージについての質問ですが、必勝法のある問題です。今回の予想問題のパッセージなら質問はこうなります。

Question 1 Why do they not need to go out for shopping?

 まず、ほとんどの問題でQuestionはHowかWhyで始まる形式になります。そして、必ず与えられたパッセージの一部を含んでいるので、まずはその箇所を探しましょう

Online shopping

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 黄色のマーカーの箇所がQuestionの内容と同じ部分になります。ここを発見したらSoAs a resultなどの「理由」を表す語句を手前から探しましょう。QuestionがHowで始まっている場合にはby doing so, in this wayといった「方法・手段」を表す語句がQuestionで読まれた部分のすぐ手前にあるはずです。上のパッセージでは太字になっているAs a resultが発見されました。

 「その結果」という意味のas a resultが見つかったのですが、これでは何の結果なのかよく分かりません。そのため、理由や原因となる部分を探してくる必要があります。そして理由は必ず直前の文に書いてあります。今回は赤いマーカーの部分が理由となります。この方法はQuestionがHowから始まる場合にも全く同じ解き方です。

 よって、解答はBecauseを赤いマーカーの部分に付けて、Because they can buy a variety of things.となります。以下にポイントとして再度考え方の流れをまとめておきます。この流れをマスターした上で本番の試験に臨めば高得点を取ることは難しくありません!

  1. QuestionがHowから始まるか、Whyから始まるかを確認
  2. Questionの一部がパッセージにあるので探す(最後の文のことが多い
  3. Howから始まる疑問文ならby doing soin this wayなどの「方法・手段」を表す語句、Whyから始まる疑問文ならfor this reasonなどの「理由」を表す語句をその直前に見つける
  4. 指示語の示す「方法・手段」「理由」にあたる部分を直前の部分から見つけて解答を作る

 重要なポイントは指示語の内容を、直前の部分から明らかにしていくことです。この形式は繰り返し演習をして慣れれば必ず高得点を取ることができるため、ぜひ予想問題の演習を通じて高得点を狙いましょう。

3.イラストの説明問題(Question 2/3)

 次の形式はイラストの説明問題ですが、Question 2とQuesiton 3では別のイラストを使って説明をする問題となっており、それぞれ必要とされる能力が決まっています。簡単に説明するとQuestion 2では現在進行形を、Question 3ではbecauseの節を使うことができれば問題ありません。

 この問題では英検協会が公開している公式サンプル問題を使いながら説明をしていきます。

 まずQuestion 2は左下のPicture Aを見て5人の人物の行動を説明する問題になっています。この問題のポイントは「誰が何をしているのかを現在進行形で説明すること」になります。例えば自転車に乗っている少年がいたらA boy is riding a bicycle.となるわけですね。この問題は5点満点ですが、1人正しく説明するごとに1点、5人全員を正しく説明すれば満点となります。「何をしている」の部分で単語が思いつかないこともあるかと思いますが、難しい単語ではなくて分かりやすい単語で説明をすれば十分です。上のサイトの例題だと「瓶の入ったカゴ」を持っている人がいますが、模範解答を見れば分かるようにboxの1語で十分です。

 そしてQuestion 3は人物が何かをしようとしているが、何かしらの理由があって上手く行かない、というイラストが与えられます。例えば「男性が公園で過ごそうと思ったが、公園が閉鎖中で入れない」のような状況です。上の公式サンプル問題では「女の子が飲み物を自販機で買いたいが、自販機の前に自転車がたくさん止まっていて買えない」という問題になっています。

 答え方ですが、「誰が~のせいで…が出来ない」というパターンに持ち込むのが基本的な考え方です。「男性が公園で過ごそうと思ったが、公園が閉鎖中で入れない」という例ならHe can’t get in the park because the park is closed.という形に、「女の子が飲み物を自販機で買いたいが、自販機の前に自転車がたくさん止まっていて買えない」という例ではShe can’t buy a drink because there are a lot of bicycles in front of the vending machine.という形になります。青字の「~のせいで」という部分で理由を説明することが重要ポイントで、やや語彙レベルがQuestion 2より高いこともありますが、ハッキリと説明することができれば高得点は簡単に取ることができます。

 イラストの説明問題であるQuestion 2と3については答えの文章のパターンが決まっているので、慣れればパターンに当てはめて考えるだけになります。必ず答えのパターンを理解してから本番の二次試験に臨むようにしましょう!

4.受験者の意見を問う質問(Question 4/5)

 残りの2問は「問題カード」を使わない、受験者の意見を問う質問になります。英検準2級の受験レベルだと、質問を聞き取って理解することが難しい問題も多いため、聞き返すテクニックが必要です。聞き返しの方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

 分からなかったときに黙り込んでしまうと、試験の受験態度であるアティテュードの点数が大幅に下がってしまうので注意しましょう。

 Question 4では身近なトピックについて受験者が賛成、反対のどちらの意見を持っているのかを質問されます学校生活や簡単な社会問題がテーマになることが多いです。Do you think…?の形で問われるため、まずはYesかNoで質問に答えてから、理由をできれば2つ述べるようにしましょう。ここでの理由は非常に簡単なもので構いません。深く考えすぎて、難しい語彙や表現を用いないと英語で説明できなくなって黙り込んでしまうケースがよく見られますが、出来るだけシンプルで分かりやすい理由を話すようにしましょう。

 Question 5では受験者の生活について質問をされます。「~をしますか?」という問いかけのあと、YesならPlease tell me moreと言われ、それについてより詳しく説明を、Noならなぜそれをしないのかと理由を質問されます。Question 4よりは答えやすいことが多いので、最後まで諦めずに話すようにしましょう。

 この形式は前半の問題に比べれば対策がしづらく、質問が聞き取れなかったり、質問が聞き取れても英語で説明ができないこともあります。そうした際に焦って黙り込んでしまうとアティテュードの得点も同時に失われてしまいます。そういったことのないように、事前に聞き返す方法や、問題をスキップする方法は身につけた上で実際の試験に臨みましょう。

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4.おわりに

 この記事を通して、英検準2級スピーキングの出題形式と対策方法を理解してもらえたでしょうか。合格点を取るために特に重要なポイントであるパッセージ関係の問題とイラスト問題の対策法についてしっかりと対策を行い、英検準2級合格を勝ち取りましょう!

 予想問題についてはこちらの動画付きのものが一番オススメです。動画を見て面接の流れを理解し、この記事で紹介した問題の解法の練習をぜひ実践してみてください!

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